VTuber事務所として圧倒的な人気を誇るホロライブの収入事情について、多くの人が関心を寄せています。特に兎田ぺこらを筆頭とするトップVTuberたちの年収は3億円を超え、芸能人顔負けの収入を記録しています。
一方で、6期生などの新人層も着実に成長を遂げており、デビュー配信で1000万円超えのスーパーチャット収入を記録するなど、驚異的な数字を残しています。
ただし、なんJなどでも話題に上がっているように、見た目の収入額と実収入には大きな開きがあり、活動経費の高さから実質的な給料が低いと言われることも。カバー株式会社の給与システムや収入源の内訳など、詳しく見ていきましょう。
記事のポイント
●ホロライブVTuberの具体的な収入額と収入源の内訳
●給与システムの仕組みと実収入が低くなる要因
●トップVTuberと新人の収入格差の実態
●事務所運営会社の給与体系と経営規模
ホロライブの年収はいくらなのか
●トップクラスVTuberの収入ランキング
●年商1億円を超える人気配信者たち
●兎田ぺこらが記録する驚きの収入
●新世代6期生の収益実態
●なんJで話題の驚きの収入事情
トップクラスVTuberの収入ランキング
VTuber業界において、ホロライブ所属のタレントたちは圧倒的な人気と高額な収入を誇っています。
2024年時点での収入ランキングを見ると、トップに位置するのは兎田ぺこらで、推定年収3億1500万円から4億円とされています。
続いて博衣こよりが年収約1億9240万円、宝鐘マリンが1億5000万円以上と推定されており、上位3名の平均年収は約3億円に達しています。これらの数字からも分かる通り、トップクラスのVTuberたちは芸能人顔負けの収入を得ているのです。
さらに注目すべき点として、これらの収入は単一の収入源からではなく、スーパーチャットやグッズ販売、企業案件など、多角的な収益構造によって支えられています。
年商1億円を超える人気配信者たち
ホロライブには年商1億円を超える配信者が複数存在しており、その数は年々増加傾向にあります。これらの高収入配信者たちの特徴として、安定した視聴者数と強固なファンコミュニティの存在が挙げられます。
具体的な収益構造を見ると、スーパーチャットによる収入が年間5000万円を超えるケースも珍しくありません。さらに、メンバーシップ収入は月額490円の会費に登録者数を掛け合わせた金額となり、人気配信者の場合、この収入だけでも年間数千万円規模に達することがあります。
加えて、グッズ販売による収益は利益率が高く、年間数千万円以上の収入をもたらすことも。こうした複数の収入源を組み合わせることで、年商1億円という大台を突破しているのです。
兎田ぺこらが記録する驚きの収入
兎田ぺこらの収入は、VTuber業界全体を見渡しても突出した数字を記録しています。2025年時点での推定年収は3億1500万円から4億円と言われており、これはホロライブ所属タレントの中でも最高峰の数字です。
この驚異的な収入の内訳を見ていくと、まずスーパーチャットからの年間収入が約2900万円、さらにメンバーシップ収入は推定10万人の会員から月額490円を徴収することで、年間約5億8800万円の売上が見込まれています。
これに加えて、グッズ販売や楽曲の印税収入は年間数千万円以上、YouTube動画の広告収入も年間2000万円から4000万円程度と推定されています。このように、兎田ぺこらは複数の収入源から安定した高収入を得ており、その総額は一般企業の経営者クラスの年収に匹敵する規模となっているのです。
新世代6期生の収益実態
ホロライブ6期生(holoX)は、2021年末のデビュー以降、急速な成長を遂げ、独自の収益構造を確立しています。
デビュー当初から注目を集めた沙花叉クロヱは、初回配信で1000万円を超えるスーパーチャットを記録し、業界に衝撃を与えました。この数字は、新人VTuberとしては異例の快挙でした。
また、ラプラス・ダークネスのような人気メンバーは、活発な楽曲活動やグッズ展開を行っています。ただし、これらの制作には多額の投資が必要で、時には月の活動経費が収入を上回ることもあると報告されています。
6期生の収益は、主にスーパーチャット、メンバーシップ収入、グッズ販売などから構成されています。特に注目すべきは、企業案件やタイアップ収入の増加です。デビューから2年以上が経過し、安定したファン層を獲得したことで、大手企業からのオファーも増加傾向にあります。
ただし、収益の15~20%程度が実際の手取りとなる仕組みは、先輩世代と同様です。さらに、楽曲制作やグッズ開発などの投資も必要となり、見た目の収入の大きさとは裏腹に、実質的な収入は変動が大きいのが現状です。
なんJで話題の驚きの収入事情
なんJ(なんでも実況J)では、ホロライブメンバーの収入に関する話題が頻繁に取り上げられ、特に高額な収入を得ているメンバーについて活発な議論が行われています。
中でも最も注目を集めているのは、トップVTuberの年収3億円から4億円という驚異的な数字です。この金額は、大手企業の役員クラスに匹敵する規模であり、エンターテインメント業界の新たな可能性を示すものとして話題となっています。
さらに、平均的なホロライブメンバーの年収が5000万円から6500万円程度とされる点も、大きな議論を呼んでいます。これはホロスターズ(男性グループ)を除いた場合、さらに8300万円程度まで上昇する可能性があるとされています。
なんJでは特に、収益の内訳についても詳しい分析が行われています。例えば、スーパーチャットの収入は全体の2~3割程度に過ぎず、グッズ販売や企業案件、ライブイベントなどの収入が大きな割合を占めているという点が注目されています。
また、活動経費の高さも頻繁に話題となっており、特に楽曲制作費用や3Dモデルの制作費用など、見えない部分でのコストの大きさについても活発な議論が展開されています。このように、なんJではVTuberの収入に関して、表面的な数字だけでなく、その背景にある構造についても深い考察が行われているのです。
ホロライブの年収を支える仕組み
●多角的な収入源とその内訳
●成果報酬型の給与システム解説
●カバー社員の給与事情
●代表取締役の年収から見る規模感
●給料が低いと言われる理由
●活動経費と実収入の関係性
多角的な収入源とその内訳
ホロライブの収入構造は、複数の収益源を組み合わせた多角的なビジネスモデルとなっています。
まず最も基本的な収入源として、YouTubeのスーパーチャット(投げ銭)があります。これは配信中に視聴者が送る有料メッセージで、トップクラスのVTuberでは年間数千万円の収益を生み出しています。ただし、これはYouTubeが30%の手数料を徴収し、残りを事務所とVTuberで分配する仕組みとなっています。
次に、メンバーシップ収入があります。月額490円のメンバーシップ費用は、安定した収入源となっています。人気VTuberの場合、数万人規模のメンバーシップ会員を抱えており、年間数千万円の収益を上げることも可能です。
さらに、グッズ販売による収益も重要な柱となっています。アクリルスタンドやぬいぐるみ、衣類など、多様な商品展開を行っており、利益率も比較的高いとされています。特に限定商品やコラボレーション商品は、高い売上を記録することが多いです。
企業案件やタイアップ収入も見逃せません。VTuberの影響力が増すにつれ、大手企業からの広告出演やコラボレーションのオファーも増加しています。これらは一件あたりの報酬が高額になることも多く、重要な収入源となっています。
成果報酬型の給与システム解説
ホロライブの給与システムは、固定給ではなく成果報酬型(歩合制)を採用しています。これは、VTuberの活動実績に応じて報酬が変動する仕組みです。
基本的な仕組みとして、各種収益から一定の割合がVTuberに還元されます。例えば、スーパーチャットの場合、YouTube手数料30%を除いた残りの金額から、15~20%程度がVTuberの取り分となります。
また、グッズ販売やイベント収益なども同様の分配率が適用されますが、これらは制作費用や運営費用を差し引いた後の金額が対象となります。そのため、実際の手取り額は見た目の収益よりも少なくなることが一般的です。
さらに、企業案件やタイアップ収入については、案件ごとに異なる報酬体系が設定されることもあり、これらは別途の契約として扱われることもあります。
カバー社員の給与事情
カバー株式会社(ホロライブ運営会社)の社員給与は、2025年時点で平均年収約519万円とされています。
職種によって給与の幅は大きく、事務職では374万円程度から始まり、事業開発職では913万円程度まで上昇します。技術職や管理職では700万円から1500万円程度の年収も可能とされています。
ただし、基本給は比較的低めに設定されており、手当や残業代で補われるケースが多いのが特徴です。賞与は業績連動型で、通常月収の1ヶ月分程度が支給されますが、大幅な増額は期待しにくい環境との指摘もあります。
また、職種間での給与格差も存在し、技術職や管理職は比較的高給である一方、クリエイティブ職や営業職では400万円から700万円程度に留まることが多いとされています。
社員からは「成果を出しても給与に反映されにくい」という声がある一方で、「好きな仕事ができる環境」として評価する声もあり、金銭面以外の満足度は比較的高いとされています。
代表取締役の年収から見る規模感
カバー株式会社の代表取締役社長である谷郷元昭氏の年収は、2024年3月期の役員報酬総額から推定することができます。
同社の役員報酬総額は約1億4200万円で、このうち取締役全体への報酬が7100万円、社外役員への報酬も同額の7100万円となっています。一般的な企業の報酬体系から推測すると、代表取締役社長である谷郷氏の年収は約3000万円から4000万円程度と見られています。
この数字は、カバー株式会社の事業規模を考えると興味深い示唆を与えています。2024年3月期には売上高が約301億円に達しており、この規模の企業としては代表取締役の報酬は比較的抑えめと言えます。
これは同社が利益の多くを事業投資やタレントへの還元に充てていることを示唆しており、長期的な成長を重視する経営方針が垣間見えます。
給料が低いと言われる理由
ホロライブの給料が「低い」と言われる背景には、いくつかの特徴的な要因が存在します。
最も大きな要因は、収益の分配構造です。スーパーチャットを例にとると、まずYouTubeが30%の手数料を徴収し、残りの金額をカバー社とVTuberで分配します。この時点で、見た目の収入額の半分以下になってしまうケースも珍しくありません。
さらに、活動に必要な経費が非常に高額になります。例えば、楽曲制作費用は1曲数百万円規模となることもあり、3Dモデルの制作や更新にも多額の費用が必要です。天音かなたが明かしたように、収入の約9割を活動経費に充てているケースもあります。
また、固定給ではなく歩合制を採用しているため、月々の収入が安定しないことも「給料が低い」と感じられる一因となっています。特に新人や中堅層では、活動経費を差し引くと実質的な手取りが少なくなることも。
活動経費と実収入の関係性
VTuber活動における経費と実収入の関係は、一般的な想像以上に複雑です。
例えば、楽曲制作には作曲料、編曲料、ミュージックビデオ制作費など、1曲あたり数百万円の費用が必要となります。これに加えて、3Dモデルの制作や更新には数百万円から1000万円以上の費用がかかることもあります。
配信機材も重要な経費項目です。高品質な配信を維持するために、定期的な機材の更新や新規購入が必要となり、年間数百万円規模の投資が必要なケースもあります。
さらに、グッズ制作においても、デザイン料や製作費、在庫管理費用など、様々な経費が発生します。これらは売上が確定する前に先行投資として必要となるため、時には収支がマイナスになることも。
夏色まつりや雪花ラミィが報告しているように、月によっては活動経費が収入を上回り、実質的な給料が「ゼロ」や「マイナス」になることもあります。このように、表面上の収入額と実際の手取り額には大きな開きがあり、これがVTuber活動の経済的な特徴となっているのです。
ホロライブの年収の全容を総括
記事のポイントをまとめます。
●トップVTuberの年収は3億円から4億円に達する
●兎田ぺこらは年間約2900万円のスーパーチャット収入を記録
●新人でも初回配信で1000万円超えの収益を記録するケースあり
●平均年収は5000万円から6500万円の範囲
●スーパーチャット収入は全体の2~3割程度
●メンバーシップ収入は月額490円×会員数で計算
●グッズ販売は高利益率の重要な収入源
●企業案件やタイアップ収入が増加傾向
●給与は固定給でなく成果報酬型を採用
●収益の15~20%程度が実際の手取り
●楽曲制作費は1曲数百万円規模の投資が必要
●3Dモデル制作費は数百万円から1000万円以上
●カバー社の平均年収は519万円程度
●代表取締役の年収は3000万円から4000万円と推定
●活動経費により実質収入がマイナスになるケースも存在