にじさんじライバーの3D化は、多くのファンが注目する重要なマイルストーンです。
活動実績やイベント出演、技術的な要件など、様々な要素が3D化の条件となっています。
本記事では、にじさんじで3dになる条件について、最新の事例や技術的な仕組み、実装までのプロセスを詳しく解説します。また、3D化が実現したライバーの事例や、現在進行中の予定についても紹介していきます。
記事のポイント
- 3D化の優先順位が決定される具体的な基準について
- 3Dモデル実装に必要な技術的要件と制作プロセス
- 自宅配信を可能にするにじ3Dアプリの機能と特徴
- 最新の3Dお披露目スケジュールと今後の展望
にじさんじで3dになる条件と仕組み
- 3Dモデル実装までの最短記録
- モーションキャプチャの活用方法
- にじ3Dアプリの特徴と機能
- 3Dモデル制作の技術的要件
にじさんじで3D化が進む順番
にじさんじのライバーが3Dモデルを獲得するまでには、複数の要因が関係しています。一般的に、デビューからの活動期間や配信実績、チャンネル登録者数などが考慮されます。特に、大規模イベントへの出演が決定しているライバーは優先的に3D化が進められる傾向にあります。
なお、3Dモデルの制作には時間とコストがかかるため、全てのライバーが同時に3D化されることはありません。このため、運営側は各ライバーの状況を見ながら、段階的に3D化を進めています。
3Dモデル実装までの最短記録
にじさんじの歴史の中で、最も早く3Dモデルを獲得したライバーは鈴原るるさんです。デビューから約7ヶ月という短期間で3Dモデルをお披露目しました。これは、両国国技館でのイベント出演が決定していたことが大きな要因でした。また、社築さんも同様にデビューから約7ヶ月で3D化を実現しています。
ただし、これらは特別なケースであり、通常は1年以上の期間を要することが一般的です。
モーションキャプチャの活用方法
にじさんじでは、高精度なモーションキャプチャシステム「VICON」を導入しています。このシステムにより、ライバーの細かな動きまでリアルタイムで3Dモデルに反映することが可能です。例えば、手や指の動きはOculus Touchコントローラーでトラッキングされ、表情の変化はiPhoneXのフェイストラッキング機能で捉えられます。
なお、大規模イベントでは専用スタジオでより高度なモーションキャプチャを使用し、複数人が同時に動作する複雑な演出も実現しています。
にじ3Dアプリの特徴と機能
にじさんじが独自開発した「にじ3D」アプリは、ライバーが自宅から手軽に3D配信を行えるシステムです。Oculus RiftやiPhoneXなどのデバイスと連携し、ライバーの動きをリアルタイムで3Dモデルに反映させます。具体的な機能として、背景色の変更やカメラアングルの調整が可能で、視聴者との距離感を「ガチ恋距離」などの設定で自由に変更できます。
さらに、特殊効果やエフェクトを追加することもでき、通常の配信とは異なる演出を実現できます。ただし、高度な演出や複数人での配信には、別途スタジオでの収録が必要となります。
3Dモデル制作の技術的要件
3Dモデルの制作には、複数の技術的な要素が必要不可欠です。まず、2Dのイラストを3Dモデルに変換する過程で、キャラクターの特徴を損なわないよう細心の注意が払われます。特に髪の毛や衣装の動きは、物理演算を活用して自然な揺れや動きを再現します。
また、表情のトラッキングデータを正確に反映させるため、顔のパーツごとに詳細なパラメータ設定が必要です。なお、特殊な形状のキャラクター(例:でびでび・でびるさん)には、独自のリギング技術が適用され、キャラクターの個性を活かした動きが実現されています。
にじさんじで3dになる条件と予定
- 2025年の3Dお披露目スケジュール
- 3D化がまだのライバー一覧
- 3D実装で苦労した事例
- ヒーローショーでの活用事例
- 新衣装3D化の基準と条件
- 直近の3Dモデル一覧と状況
2025年の3Dお披露目スケジュール
2025年は、にじさんじの3Dモデルお披露目が活発化しています。直近では2024年12月に黒井しばさん、Maria Marionetteさんが3Dデビューを果たし、2025年1月にはAia Amareさんが続きました。今後も月に1~2名のペースで新たな3Dお披露目が予定されています。
特に注目を集めているのが2025年2月20日から24日まで開催される「にじさんじフェス2025」です。このイベントでは、複数のライバーが新しい3Dモデルや衣装でパフォーマンスを披露する予定となっています。なお、お披露目の順番は、イベント出演の有無や活動実績などを考慮して決定されます。
3D化がまだのライバー一覧
にじさんじには、様々な事情により3Dモデルが未実装のライバーが存在します。例えば、葉山舞鈴さんは旧アバターの3Dモデルは完成していたものの、新アバターへの移行に伴い再制作が必要となりました。また、ヤン・ナリさんは韓国在住のため、就労ビザや収録スケジュールの調整に時間がかかっています。
雨森小夜さんは本業との兼ね合いで活動に制限があり、ギルザレンⅢ世さんは意図的にお披露目配信を控えているといった状況です。このように、3D化が遅れている背景には、個々のライバーの事情や活動方針が深く関係しています。
3D実装で苦労した事例
3Dモデルの実装には、様々な技術的課題が伴います。初期のにじさんじでは、モデリングやトラッキングの精度が課題となり、他社の3Dモデルと比較して見劣りするとの指摘もありました。特に、髪の毛や衣装の自然な動きの再現、表情の細かな変化の表現には多くの試行錯誤が必要でした。
また、個性的なキャラクターデザインを持つライバーの場合、標準的な3Dモデル制作の手法では対応できず、専用のリギング技術の開発が必要となるケースもありました。ただし、現在は技術の進歩により、多くの課題が解決され、高品質な3Dモデルの制作が可能となっています。
ヒーローショーでの活用事例
2025年2月に開催される「にじさんじフェス2025」では、新たな試みとして「MECHATU-A スペシャルヒーローショー」が実施されます。このショーでは、フルフェイスマスクを装備した実在のヒーローが登場し、ライバーは声の出演を担当します。
『仮面ライダー』シリーズの脚本家である毛利亘宏氏が脚本・演出を手がけ、特撮作品さながらの本格的なアクションが展開されます。なお、このショーでは直接的な3Dモデルの使用はありませんが、にじさんじならではのエンターテインメント性を追求した新しい形式のパフォーマンスとなっています。
新衣装3D化の基準と条件
3D新衣装の制作には、いくつかの重要な基準があります。YouTubeチャンネルの登録者数が30万人を超えるライバーが優先されることが多く、大規模イベントやライブへの出演予定も重要な判断材料となります。また、ライバー自身のアイデアや提案が採用されることもあり、個性を活かした独自の衣装デザインが実現することもあります。
制作された新衣装は、お披露目配信で公開されるのが一般的で、特別な演出やゲスト出演を伴うことも珍しくありません。なお、共通衣装の場合でも、各ライバーの個性に合わせたカスタマイズが施されます。
直近の3Dモデル一覧と状況
2024年12月から2025年1月にかけて、複数のライバーが新たに3Dモデルをお披露目しました。黒井しばさんは犬型ライバーとして注目を集め、Maria Marionetteさんは独特な世界観を活かした3Dモデルで話題となりました。Aia Amareさんも2025年1月に3Dデビューを果たし、個性的なパフォーマンスで視聴者を魅了しています。
また、既存ライバーの新衣装お披露目も活発に行われており、葛葉さんや葉加瀬冬雪さんなどが新たな姿を披露しました。なお、お披露目配信では、AR技術を活用した演出やキャラクターの個性を活かした特別な企画なども実施されています。
にじさんじで3dになる条件を総括
記事のポイントをまとめます。
- デビューからの活動期間や配信実績が3D化の優先順位に影響
- イベント出演が決定したライバーは優先的に3D化が進行
- 最短記録は鈴原るると社築の約7ヶ月でのお披露目
- VICONシステムによる高精度なモーションキャプチャを採用
- にじ3Dアプリで自宅からの配信が可能
- 背景やカメラアングルを自由に調整できる機能を搭載
- 2025年は月1-2名ペースで新規3Dお披露目を予定
- 韓国在住や本業との兼ね合いで3D化が遅れるケースも存在
- 初期は技術面での課題が指摘されたが現在は改善
- 新衣装は30万登録者達成で検討される傾向
- 大規模イベントでの出演予定も新衣装制作の判断材料
- ライバー自身の提案で独自デザインが採用されることもある
- 共通衣装でも個性に合わせたカスタマイズを実施
- 2024年12月以降、複数の新規3Dお披露目が実現
- AR技術を活用した特別演出も実施